2024年12月26日(水)に「第47回 Drupal さっぽろ Meetup」をオンラインで開催しました。
- 日時:2024年12月26日(木)19:30〜20:30
- 内容:他の OSS アプリケーションと連携させてみよう
今回のテーマは「他の OSS と連携させてみよう」ということで、その実例として、ここ数年国内でも注目度が急上昇している Nextcloud と Drupal を連携させる方法を調査した結果を共有しました。
ローカルの仮想マシン上で、Drupal と Nextcloud それぞれのサイトを建てて、両者の間で通信できる環境をセットアップした上で連携のデモ/実験を行いました。OAuth2 は HTTPS 接続が前提になるので、そのためのセットアップ手順を整理するところから。
当日の資料はこちら:
Nextcloud には標準で OAuth2 の Authorization Server 機能が用意されているので、Drupal 側の Social auth と連携できます。具体的には、Social auth nextcloud を導入して必要な設定をすることで、Nextcloud 側のアカウントで Drupal サイトにログインできるようになります。
この仕組みを利用して Drupal サイトにシングルサイオンし、Nextcloud 上の画像や動画といったアセットを Drupal 側の Media インスタンスとしてシームレスに利用可能にするのが Nextcloud DAM です。
この仕組みが整備されていれば、普段は組織内の Nextcloud をグループウェアとして利用しつつ、Web 記事を作成するときは Drupal サイトにそのままサインオン、蓄積管理している写真や動画を記事中のフィールドに挿入、といった運用が可能です。メディア画像は、事前に構成しておいたフォーマットに基づいて自動的に拡縮/トリミングした形で掲載されるので手作業による加工は不要で、きわめて効率的です。
Drupal は対外的な広報/マーケティングのツール、Nextcloud は組織内の情報共有ツールと、目的や対象が異なる2つの OSS を組み合わせることで相乗効果を追求できると確信しました。
次回予定
話題の「Drupal CMS」が2025年1月15日にリリースされます。エンジニア指向だった Drupal が、より幅広い層の人たちに浸透していく契機になると期待されていますが、それを可能にする技術のひとつが Drupal Recipes です。次回はこれを取り上げたいと思います。
日時は、1月30日(木)19:30〜21:00(オンライン)を予定しています。お申し込みは connpass からお願いいたします。
レシピは、用途別の機能と構成設定をパッケージ化した、より粒度の大きい実用的な再利用コンポーネントです。その狙いと特徴、使い方、いま利用できるレシピの例、自分で作成する方法などを、Drupal CMS リリース後のタイミングに合わせて一度整理する機会にできればと思います。セッション発表募集中です。ふるってご参加ください。